ワンオペ家事・育児の時代は終わり

「仕事と育児の両立」と聞いて、思い浮かべるのは女性の姿ではないでしょうか。なぜ父親でないのでしょうか。

その原因として考えられるのが、長らく家父長制がしかれた日本の家族制度です。
一昔前まで、「父親は家事や育児には関わらない」「台所に家の主人は入らない」なんて考えは至極当たり前でした。
しかし、今や時代は変わり、共働きの家庭が増えています。

そんな中で、まだ昔の風潮を引きずったまま、女性に仕事も家事も育児も押し付けている男性は少なくありません。「ワンオペ育児」「イクメン」などの言葉が生まれるほど注目されている問題であり、これから変えていかなければいけない部分です。

家庭の負担を一人で背負うのは、非常に大変なことです。仕事も家事も育児もすべて担当していれば、ほとんど自分の時間はなくなり、精神的なストレスも尋常ではありません。その結果、家族が崩壊して離婚の危機を迎えることもあるでしょう。

そうならないためには、家事と育児を夫婦二人の問題として取り組むことが大切です。特に家庭では、男性側のマインドを変えなければ状況は良くならないでしょう。

仕事と育児を両立をする上で、家族の協力体制を築くことは必要不可欠です。パートナーの協力はもちろん、時には祖父母の手を借りることも重要です。

また、二人で均等に仕事を振り分けるだけでなく、家事の労力を可能な限り省けるよう電化製品に頼るのも良い手です。
今は全自動の食洗機や洗濯機、ロボット掃除機などもあるため、積極的に活用して育児にかける時間を増やすといいでしょう。

いろいろ努力した上で仕事と育児の両立が厳しいと感じるのなら、時には何かを犠牲にする必要があると考えなければなりません。いい意味で、仕事と家事の両立を「諦める」ことも大事なのです。

家事と育児を完璧にこなそうとすると、大きな負担になります。無理のない生活を送るには、何事も頑張りすぎずに取り組む事が必要です。家事が完璧でなかったとしても、親の愛があれば子どもは健全にすくすく成長していきます。
きちんとした生活ではなく、一人一人がゆとりを持ち、愛が溢れた家庭を作っていくよう努めることが大切です。