仕事と育児は別物ではない

男女が結婚した後、お互いに仕事と育児のバランスを考えることはとても大切です。仕事と育児のどちらかが疎かになってしまうと、生活そのものが崩れてしまいかねません。
しかし実際のところ、なかなかこの問題を乗り越えていくことができず、夫婦げんかや離婚に発展したりすることは多くあります。

トラブルになってしまうケースでありがちなこととして、男性が「仕事」と「育児」を別物として分けて認識しているパターンが挙げられます。これは非常に古い考え方です。これは昔の時代の男性が外で働き、女性は家で家事育児という形が常識的だった頃の思想といえるでしょう。

共働きが常識的になった今は、どちらも公平に扱うことが当然です。実際近年では、男性が育児休暇を取れるような取り組みがはじまってきています。

そもそも、男性は家族のために働いているのに、大事な家族を育む「育児」という役割を自分から切り離すこと自体がおかしなことなのです。社会全体がそのことにもっと気づき始めれば、円満な家庭が増え、仕事と育児のバランスが取りやすい社会になっていくでしょう。

家庭内でも、この意識を全体で共有することが重要です。確かに育児自体に具体的な給料や報酬が発生するわけではありません。
しかし、家族にとっては一番重要なことです。両親が幼少期に愛をこめて育てたかどうかで、将来の自分の人生は大きく変わってきます。
もし男性が家事や育児に一切関わらなかった場合、妻と子どもからは仲間はずれにされ、老後は何もできない大人として煙たがられるような未来もありえます。そうならないよう、積極的に家庭のことには関わっていくべきです。

仕事と育児、どちらか一方が重要というわけではなく、両者とも同等に称えられるべきです。家族が一丸となって、互いを支え合いながら育児と仕事を両立させていくことが、日本を明るい未来へと導いてくれるはずです。